その5.「へぇ、そうなの?」という冷ややかな視線。50代、孤独な挑戦を「静かな冒険」に変えるマインドセット

行動・継続

世界で一番孤独な「夜のパソコン前」

午前0時。家族が寝静まった後で、デスクの灯りだけをつけて、パソコンのキーボードをカタカタ、カタカタ、叩いている。

ブログの下書き。SNSの投稿記事。副業の構成。

画面の光だけが顔を照らしている中で、ふと、こんな気持ちが込み上げてくる。

「オレ、何やってんだ…」

昼間は会社で部下に指示を出し、ベテランとして振る舞っている自分が、夜中にコソコソとパソコンに向かって、うまくいくかどうかも分からないことを続けている。

このモヤモヤ感は、言葉にしにくい。

 

僕にも、あの瞬間がある。

ブログを始めたこと、家族には小っ恥ずかしくて、到底言えない・・・。それでも、勇気を出して「ブログ 始めました」と「冷やし中華 始めました」感満載でSNSに投稿しても、世間の反応は、ほぼゼロ・・。えぇ、本当にゼロ・・・。この世にオレひとりしかいないんじゃねぇのか・・・。

ネット上では何事もなかったように、僕のポストが、サラサラと簡単に流れて消えていく・・・。

翌日古い知人に、けっこう勇気を振り絞って話したときも、
「へぇ、そうなの」といううっす~い反応・・・。スルーされたことを、何でもないような顔でやりすごすが、耳がみるみる赤くなって行くのを肌で感じる。

何なんだこの温度差は。心が一気に冷え込んだ。

なぜ、50代の挑戦はこんなにも孤独で、世知辛いのか。

今日は、その問いに真正面から向き合いたい。

 

最大の敵は、一番近くにいる「ドリームキラー」

「そんな怪しいの、騙されてるんじゃないの?」

「体に障るからやめなよ、どうせ続かないんだから」

「今の生活で十分じゃないの?」

これらの言葉を言う人たちは、あなたの敵ではない。むしろ、あなたのことを心配している。家族であれば、なおさらだ。

だが、善意で発せられた言葉であっても、結果としてあなたの歩みを止めることがある。

これを「ドリームキラー(夢を破壊する存在)」と呼ぶ。悪意のある敵より、はるかに厄介。
なぜなら、あなた自身も「この人は正しいかもしれない」と思ってしまうから。


考えてみてほしい。

社会や家族があなたに求めているのは、何か。

「安定したお父さん」「頼れるベテラン社員」「分別のある大人」。

未知のことに挑む、血気盛んな若者の顔ではなく、すでに完成された人間としての顔だ。

50代という年齢には、周囲が勝手に貼り付けた「安定の人」というレッテルがある。そのレッテルを自分で剥がそうとすると、摩擦が生まれる。その摩擦が、冷ややかな視線となってあなたに向かってくる。

そう、孤独の正体は、「誰ともいないこと」ではない。
「自分の変化を、誰にも期待されていないこと」だ。

 

「理解されようとする」のを、今日からやめる

では、どうすれば良いのか。

答えは簡単。周囲に理解を求めることを、やめる。

これは冷たい話ではない。極めて合理的な判断だ。

50代において、家族や長年の友人に「新しい自分」を理解してもらうには、莫大なエネルギーが要る。説明しても「でも…」と返ってくる。成果を見せても「たまたまでしょ」と言われる。その繰り返しに消耗するくらいなら、そのエネルギーを「挑戦」そのものに使った方が、何倍も生産的だ。あなたもそう思うでしょ。

 

それじゃ、ここで一つの戦略を提案してみる。

「秘密のプロジェクト」として扱う、という考え方だ。
誰にも言わない。誰の許可も取らない。誰かに認めてもらうのを待たない。

自分だけが知っている、♫ 誰もぉ~知らない~秘密のぉ~花園 ♫ 聖子ちゃんテイストで、淡々と続ける。

「報告しなければ、失敗しても恥ずかしくない」ではない。そうではなく、

「誰にも期待されていないということは、誰の目も気にせず失敗し放題だ」

という解放感を手に入れるということだ。
上手くいかなくて当然。迷って当然。遠回りして当然。

それが許される場所を、自分の内側に作ること。これが、孤独な挑戦を続けるための最初の一歩になる。

 

孤独を味方につける「静かなマインドセット」

とはいえ、完全な孤独は長くは続かない。人は本来、誰かとつながって前進するいきものでしょ。だって、人間だもの。

だが、ここで必要な「つながり」は、リアルな知人である必要はない。

ブログのコメント欄で交わした一言。SNSで「いいね」を押してくれた見知らぬ誰か。同じように深夜にキーボードを叩いている、名前も顔も知らない人。

そういった「緩い繋がり(ウィーク・タイ:弱い紐帯とも呼ばれ、深い関係よりも新しい価値をもたらすことがある)」&「浅い人間関係」が、実は孤独な挑戦の最大の支えになる。

気を使わなくていい。期待に応えなくていい。ただ、「同じ方向を向いている人がいる」という事実が、深夜のパソコンの前で折れかけた気持ちを、かろうじてつなぎ止めてくれる。

 

そしてもう一つ、強力な相棒がいる。

「過去の自分」

昨日は書けなかった段落を、今日は書けた。先週は意味が分からなかった言葉を、今週は使えるようになった。

その事実を知っているのは、自分だけでいい。他の誰かに証明しなくていい。

1ミリの前進を、自分だけが静かに知っている。その積み重ねが、やがて誰にも揺るがせない「自信の地盤」になる。

 

そして、最後にこう考えてほしい。

50代の孤独は、「至福の贅沢」だ。

20代や30代は、孤独な挑戦が許されない。家族のため、会社のため、他者の期待に応えることで精一杯だ。

だが今、あなたには「自分のためだけに時間とエネルギーを使う」という選択肢がある。それは多くの若者が羨む、人生後半戦だけに与えられた特権だ。

「誰にも期待されていない」、ということはつまり、完全に自分のものであるということだ。

あなたは一人だけど、一人じゃない

深夜、画面の前で「オレ、何やってるんだろ…」と思ったとき、これを思い出してほしい。

今この瞬間、同じように孤独にキーボードを叩いている人間が、日本中に、世界中にいる。

格好悪くていい。理解されなくていい。誰かに褒めてもらわなくていい。

それでも手を動かし続けているその事実が、すでにあなたを「本気で生きている人間」にしている。

自分の人生を、自分の手で動かしている。その実感を、今夜も静かに噛み締める。

さぁ、明日もコツコツ「秘密の冒険」を together しようぜ!

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